どのバージョンのIISを選べばよいか


この記事について

Apacheの場合はApacheのバージョンを選んでインストールすることができますが、
IISの場合はWindows Serverに付属のバージョンのIISを使うことになります。
よって、このエントリでは「IISに視座を置いたWindows Server OSの選び方」に関して書いています。

なお、このエントリ中で「IIS7」と書いている場合は、「IIS7.0」と「IIS7.5」の両方を指しています。

 

IISとWindows Server OS

まず、Windows Server OSとIISのバージョンの対応表は下記のようになります。

Windows OSとIIS 

図1 IISとバージョンの対応表 <図をクリックで拡大>

補足として、 図1の中にも書いてありますがIIS4.0以前は「Internet Information Server」が正式名で、IIS5.0以降は「Internet Information Services」が正式名になっているので注意が必要です。

図1のうち、Windows 2000 Server以前は選択肢に入れないようにすることをお勧めします。
理由としては、OSのサポート期間が終了している、もしくは終了が近いからです。

Windows 2000 Serverは2010年でサポートが完全に終了します。
サポートが切れ、OSのパッチなどがリリースされなくなるとセキュリティ的な問題も出てきますので特別な事情がない限りはWindows Server 2003以降を選んでください。
特に、セキュリティ的な問題に関してはサーバOSとしては重要と言えるでしょう。

なお、補足としてWindows Server2003 R2やWindows Server 2008 R2のように「R2」の付くOSは、R2が付かないServer OSとサポート期間は同じです。

Windows Maniaxサポート期間

図2 Windows Server OSのサポート期間 <図をクリックして拡大>

<参考>
マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー
http://support.microsoft.com/gp/lifecycle/

マイクロソフト プロダクト サポートライフサイクル検索
http://support.microsoft.com/lifecycle/search/default.aspx

 

Windows Server OSの絞り込み

それではWindows Sever OSを選ぶ前に、下記の項目について整理してください。

1.Windows Server上でIISを使ったアプリケーションを動かす場合のシステム要件
2. ハードウェアが64ビット環境に対応しているか
3.PHPやPerlなどのCGIを使う予定があるか

まず、1についてですがIISを使ったアプリケーションの中にはIIS7が非対応なものも中には存在します。動かしたいサーバソフトウェアのシステム要件を確認し、IIS6.0しか対応してないようであればWindows Server 2003 (R2含む)を選択します。

2についてですが、最新版のWindows Server 2008 R2では64ビット版のみの提供になっています。新しくハードウェアを購入する場合は特に問題ないでしょうが、既存の環境に乗せ換えるような場合は事前にチェックし、対応していないなら、Windows Server 2008以前のOSを選択します。

3についてですが、IIS7からはFastCGIの設定が非常に簡単になり、パフォーマンスも向上しているのでCMSなどを使う予定があるのであればIIS7を選ぶことをお勧めします。IIS6でも拡張モジュールを利用することによって対応することはできますが、IIS7に比べて少々敷居が高くなっています。

<参考>
FastCGIについての簡単な概要と構築方法は下記をご参照ください。
Microsoft TechNet PHP on IIS 「初めてのPHP」
http://go.microsoft.com/?linkid=8853880

IIS6とIIS7を比べると、UIも大幅に変わり、内部的にもモジュール化されたりとかなりの変化が見られますが、ウェブサーバとして基本的な機能はどちらも標準で備えています。但し、具体的な内容は参考資料を見て頂くことにして、IIS7の方がパフォーマンス的な面、サポート的な面など様々な方向から見ても有利なことが多いため、特に理由がなければIIS7以降を選んだほうが良いのは確かでしょう。

<参考>
@IT 柔軟性と機能性を大幅に高めたIIS7.0 (前編・後編)
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/winsv2008/04iis7_01/04iis7_01_01.html
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/winsv2008/05iis7_02/05iis7_02_01.html

 

まとめ

この記事の結論としては下記のようになります。

■OSやIISのバージョンに特にこだわりがなく、ハードウェアが64ビット環境に対応しているならWindows Server 2008 R2を選択

■ハードウェアが64ビット環境に対応していなかったり、最新版におけるバグやセキュリティ欠陥といった不具合が気になる場合はWindows Server 2008を選択

■動かしたいアプリケーションのシステム要件を確認し、IIS6.0にしか対応していないのであればWindows Server 2003 (R2含む)を選択

OS選びの参考にしていただければ幸いです。


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